不動寺は、平安時代に弘法大師によって 開かれた由緒あるお寺です。 大阪市の古地図には、北区曽根崎兎我野町に その名が記されていますが、 現在の地である豊中に移転してから、 約60年の歳月が経ちました。 ぜひ一度、足を運んで その歴史と境内の美しさを直接ご覧くださいませ。

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行事報告
2025.12.07

松本明慶工房作「2026年の干支・午(うま)」授与開始

松本明慶工房作「2026年の干支・午(うま)」授与開始

松本明慶工房作「来年の干支・午(うま)」授与開始

― 大聖山不動寺が届ける“祈りと芸術”の新年支度 ―

冬の静けさが深まり、境内の空気がキリリと澄みわたってくる季節。
大聖山不動寺では毎年、年末の恒例として、**松本明慶工房による「干支守り」**が授与されます。

これは普通のお守りではありません。
木彫の工芸品という域を軽く超え、
「手のひらに宿る祈りの芸術品」 と呼びたくなるほどの完成度。

一目見た瞬間、「あ、これは特別だ」と感じるほどの存在感があり、毎年早い段階で完売する人気の授与品です。

今年ご案内するのは、来たる新年の守り本尊としてふさわしい、
干支・午(うま) の像。

ただ馬を形にしただけではありません。
大仏師の精神と木の命が宿るその姿には、
「前へ進む力」を象徴する午の霊力そのものが息づいています。


■ 松本明慶大仏師とは

― 現代仏像界の巨匠が歩んだ道 ―

松本明慶師は、現代日本を代表する大仏師。
その作品は全国の寺院に安置され、多くの参拝者の祈りを集めています。

◎ 幼少期からの「仏師の道」

明慶師は幼い頃から仏像に深い関心を持ち、
青年期には古仏の写実技法を徹底的に学び、
現代のニーズに応えながらも伝統仏像の美を守り抜くスタイルを確立しました。

◎ 明慶作品の特徴

  • 深い慈悲を宿した表情
  • 強さと穏やかさを併せ持つ造形
  • 木の呼吸を感じさせる仕上げ
  • 一刀一刀に込められた祈りのエネルギー

通常、仏師の作品は寺院の本尊として祀られ、手元で触れることのできない存在です。
しかし明慶工房作の干支守りは、ご家庭でも飾れる小型サイズながら、仏像彫刻の精神をそのまま宿した“手元の仏”として人気を集めています。

■ 松本家親子三代の仏師と工房の魅力

塾の講師陣は、単に技術を教えるだけでなく、松本家三代の仏師が受け継いできた伝統技法と精神を伝える重要な役割を担っています。

● 松本 明慶(まつもと みょうけい)

  • 1945年(昭和20年)京都市生まれ
  • 椿井仏所の流れを汲む慶派の仏師
  • 「平成の名仏師」と称され、全国の寺院から制作依頼が絶えない
  • 力強さと柔らかさを兼ね備えた独創的な作風で、多くの仏像ファンを魅了

● 松本 明観(まつもと みょうかん)

  • 明慶の息子にあたる大仏師
  • 仏像の伝統技術を近代に伝え、工房の基礎を築いた
  • 精密でしなやかな彫りが特徴で、衣文や表情の表現力が非常に高い
  • 父・明慶の作風を継承しつつ、自身の個性も融合させた作品を生み出す

● 松本 宗観(まつもと しゅうかん)

  • 明観の弟子であり、明慶の師匠にあたる大仏師
  • 仏像制作の基本理念を重んじ、伝統と現代感覚を融合
  • 工房の彫刻手法や技術体系の礎を確立

この三代にわたる技術と精神が、現在の塾講師陣に受け継がれ、受講生も本格的な伝統技法に触れることができます。

松本明慶経歴

経歴

1945年京都市に生まれる

1962年佛師を志し、佛像彫刻を始める

1964年京佛師野崎宗慶師に弟子入りする

1979年朝日新聞社・京都朝日会館にて個展を開催

1980年京都佛像彫刻展にて、京都市長賞を受賞(以後十数回受賞)

1985年京都佛像彫刻展にて、京都市長賞を受賞(以後十数回受賞)

1988年フランス国立ギメ美術館(ルーブル美術館東洋別館)収蔵の佛像100体を修復

1991年総本山より『大佛師』の号を拝命

1999年世界最大級の木造佛、大弁財天座像完成(鹿児島/最福寺)

2002年真言宗高野山金剛峯寺に恵果阿闍梨尊像を奉納

2004年西国三十三観音霊場三十二番礼所、滋賀・観音正寺に総白檀による十一面千手観音座像丈六大佛

2005年中越地震被災地・新潟山古志村に、復興地蔵九体を謹刻 京都に松本明慶佛像彫刻美術館を開館

2006年四国八十八ヵ所霊場会の出開帳用ご本尊八十八体を納める新開場された北海道八十八カ所霊場ご本尊八十八体を納める

2008年比叡山延暦寺無動寺谷明王堂に不動明王像を納佛

2009年西山浄土宗光明寺東京別院のご本尊 阿弥陀如来像を納佛

2010年四国八十八カ所第六番札所、安楽寺に阿弥陀如来像を納佛

2011年京都府文化賞【功労賞】を受賞 熊谷・石上寺に十一面千手観音像を納佛

2013年京都市文化功労賞を受賞

2014年高野山開創1200年記念中門再興事業 四天王大佛納佛 京都新聞社文化学術賞を受賞

2015年和歌山県文化功労賞を受賞

2018年高野山別格本山清浄心院に不動明王像を納佛

2019年京都仁和寺に阿弥陀如来像を納佛

2023年滋賀石山寺に弥勒菩薩像を納佛親子三代で「大佛師」の号を拝命

2024年東京増上寺に徳川家康像を納佛予定


■ 「干支を迎える」文化が持つ深い意味

― わたしたちはなぜ干支を大切にするのか?

日本では古くから、干支はその年の運勢や気の流れを示す指標として用いられてきました。
十二支は季節・方位・自然界の巡りと結びつき、生活の知恵として生き続けています。

◎ 干支は「気の流れ」を象徴する

干支は、毎年変わるエネルギーの“質”を示すもの。
その年の流れに合った干支を家に迎えることは、
**良い気を取り込みやすくする」という“祈りの作法”**でもあります。

◎ 家に干支を置く意味

  • 家内の気を整える
  • 新年の災厄を遠ざける
  • その年の幸運を招く
  • 心の支えをつくる
  • 一年の抱負を形にする

不動寺で授与される干支守りは、「祈り」「芸術」「伝統」のすべてが重なった特別な存在。
ただの縁起物ではなく、祈りの象徴として家に迎えるにふさわしい格式を持っています。


■ 午(うま)が象徴する「飛躍」と「前進」の運気

― 勢い・発展・勝負運の象徴

午(うま)は古くから、
俊敏・行動力・発展・勝負運 を象徴する存在とされてきました。

◎ 馬がもたらす象徴的な意味

  • 素早い判断力
  • 新しい挑戦への後押し
  • 成功への道を切り拓く力
  • 勇気や決断力を高める

かつて、馬は戦や旅、農耕の必需品であり「人を運ぶ力=人生を動かす力」として大切にされてきました。
そのため、午の年は新たなスタートを切るのに最適な年とされています。

◎ 午の干支守りが向いている人

  • 起業・転職・昇進など、人生の転機を迎える
  • 目標に挑戦したい
  • 学業で成果を出したい
  • 良い流れを呼び込みたい
  • 人間関係を発展させたい

毎年、受験生のご家族や事業主の方、会社の経営者の方が特に求められる傾向があります。


■ 明慶工房の「午(うま)」の魅力

― 手のひらに宿る、小さな芸術作品

明慶工房作の干支守りは、手作りのため一体ずつ微妙に表情が異なり、まさに“世界に一つ”の存在です。

◎ 細部まで行き届いた見事な彫刻

  • しなやかで力強い馬体
  • 凛とした瞳の輝き
  • 曲線美あふれるたてがみ
  • 木の温もりが伝わる丁寧な磨き

小さな像でありながら、立ち姿のバランスや体の丸み、視線の方向まで緻密に計算されています。

◎ 手にした瞬間に伝わる“気”

木彫には、金属や樹脂では感じられない、自然の柔らかな気配があります。
触れるとふんわりと温かく、心が落ち着くような感覚があり、
「ずっと握っていたくなる」
と語る参拝者も多いほど。


■ 毎年完売する理由

― 参拝者が語る「明慶工房の干支守りは特別」

◎ 1. 祈りが込められた品だから

工房では制作の最後に、彫り師たちが心静かに祈りを込めて仕上げます。
心を込めて作られた品だからこそ、多くの人に感動を与えているのです。

◎ 2. 贈り物として非常に喜ばれる

・新年のご挨拶
・成人や就職のお祝い
・開店・開業祝い
・家族への応援
など、幅広い用途で贈られています。

◎ 3. 家に置くと“場”が整う

玄関・書斎・寝室・リビングなど、どこに置いても木彫の柔らかさが空気を整えます。
「家族全員が今年一年穏やかに過ごせた」
というお声も多く寄せられています。


■ 授与場所・詳細

  • 授与場所: 大聖山不動寺 寺務所

    ■ アクセス・基本情報

    寺院情報

    • 寺院名:大聖山 不動寺(だいせいざん ふどうじ)
    • 所在地:大阪府豊中市宮山町4丁目7-2
    • 宗派:真言宗醍醐派
    • 本尊:不動明王、五大明王
    • 駐車場:無料駐車場あり(境内すぐ横)

    アクセス

    • 阪急「桜井駅」から徒歩15分
      静かな住宅街を抜け、心を整えて歩くのにちょうど良い距離です。
    • 大阪モノレール「柴原阪大前」駅から車で約10分
      市街地からのアクセスもスムーズ。
    • 豊中市街地から車アクセス良好
      駐車場完備のため、車での参加も安心です。
  • 数量: 手作りにつき数量限定
  • 備考: 実物をご覧になりたい方はお気軽にお声がけください

※例年、早い方では12月中旬〜下旬に完売いたします。
お求めの方はどうぞお早めに参拝ください。


■ 新年を迎える不動寺の風景

― 祈りと静けさに満ちた、特別な時間

年末の不動寺は、他の季節とはまったく違う表情を見せます。

  • 落ち葉を踏む音が心地よい参道
  • お堂を満たす焚香の香り
  • 年越し護摩の準備が整う護摩壇
  • どこか神聖な“新年の気”が漂い始める境内

寺務所で干支守りを手にした参拝者が、ゆっくりと境内を歩きながら
「良い一年になりますように」
と静かに手を合わせる姿が後を絶ちません。


■ おわりに

― 干支を迎えることは、“新しい自分を迎える”こと

干支を家に迎えるという行為は、
自分の心と人生を整えるための、新年の儀式の一つ です。

松本明慶工房作の「午」は、
その美しさと祈りに満ちた佇まいで、来年一年のあなたの背中を力強く押してくれます。

大聖山不動寺にて、
ぜひ“あなたに合った一体”と出会ってください。

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